2007/06/24(日)ドラマCD感想「グレイ・ゾーン」

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「グレイ・ゾーン」#asin: is not allow

続編で3枚もののボーダーラインが良かったので買ってみましたが、結果的にハズレでした。女顔の刑事で生真面目なタイプという主人公・譲は、「ボーダーライン」と共通項も多いのに、悪いけれどこっちは共感できません。冒頭で、私用なのに拳銃を取り出して片岡を追いかけるのも職業倫理的に問題ですし、部屋に連れ込んだ片岡に一服盛って既成事実を作るのも、麻薬捜査中のキャリア警部補とは思えない行動です。(あとで、主人公は医者である兄に騙されていて、催淫剤と思わされていたのはプラシーボであり、それを片岡も知っていたというオチはあるのですが、それは免罪にならないでしょう。)少し前の、勢いで読ませるタイプのBLなのかな……。
見せ場のはずの、敵の前で裏切りを強制されるシーンでも、譲は片岡に本当に麻薬を射たれると思っている描写になっています。こういう場合、相方の策略を察して工作しやすいよう協力するのがセオリーだと思うのですが……。
余談ながら、この場面のトリックがCDを2回聞き直しても分からず、原作を取り寄せて確認もしましたが再読でようやく理解できました……。
とはいえ、収穫が皆無ではなく、たとえば三木さんの由利がこのCDで既に確立していると分かったことと、「ボーダーライン」で感動した音楽が本作でも共通と判明したことは収穫でした。