2008/05/18(日)愁堂れな「unison」感想

愁堂れな「unison」感想
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unison










いくらこのジャンルがファンタジーとはいえ、これはないです。どれだけ有能な営業マンで、一流大学出で、英語が得意なエリートでも、気に入った同僚に対して関係を育む努力もせずいきなり強姦してその後も肉体関係を強いるとは許容限度を越えました。SMの入ったこの作品の別の方向として、「楽して快楽を得る」というポルノならではの需要も、風邪で高熱を出して寝込んでいる主人公さえ襲う愛のない攻めでは期待できそうにない。
続編の、攻め側から見た主人公のたたずまいは好みなだけに惜しいです。なぜこの話にこの主人公なのか。悲惨な状況を淡々と受け入れる性格は、ストーリー全体のムードを暗くしない効果になっているけれど、むしろこの話では被害者をとことん悩ませて、攻めの性癖が発覚したときのカタルシスを大きくしてくれた方が良かったのではとさえ思います。レイプものでは例のないことに、周囲から被害者が一切責められていないのですから。
結論として、とことん私には向かない話のようです。