2008/05/18(日)愁堂れな「unison」感想

愁堂れな「unison」感想
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unison










いくらこのジャンルがファンタジーとはいえ、これはないです。どれだけ有能な営業マンで、一流大学出で、英語が得意なエリートでも、気に入った同僚に対して関係を育む努力もせずいきなり強姦してその後も肉体関係を強いるとは許容限度を越えました。SMの入ったこの作品の別の方向として、「楽して快楽を得る」というポルノならではの需要も、風邪で高熱を出して寝込んでいる主人公さえ襲う愛のない攻めでは期待できそうにない。
続編の、攻め側から見た主人公のたたずまいは好みなだけに惜しいです。なぜこの話にこの主人公なのか。悲惨な状況を淡々と受け入れる性格は、ストーリー全体のムードを暗くしない効果になっているけれど、むしろこの話では被害者をとことん悩ませて、攻めの性癖が発覚したときのカタルシスを大きくしてくれた方が良かったのではとさえ思います。レイプものでは例のないことに、周囲から被害者が一切責められていないのですから。
結論として、とことん私には向かない話のようです。

2008/05/15(木)ドラマCD「リロード」感想

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CD公式










801かつ成人向けな上に、公式通販特典の話題で始めて申し訳ないです。通販特典のフリートークで、元々ノンケの河東がいつゲイに抵抗なくなったのか?という問いに、小野さんは胸を張って「ローターの辺り」と答えてました。進行役の神谷さんが「本当にそれでいいの?(笑いを取るためじゃなく本気で?)」と念押ししていたように聞こえましたが、「前後で演技変えてるしっ」と自信満々で言っていた辺り本気なのでしょう。
 しかしそこは……ストーリーバレになりますが、悪い奴らに道具を使われて、後媚薬の効果を鎮めるために攻めにつっこまれる、という流れなので、身も蓋もない言い方をすれば「気持ち良ければ何でもいい」ということになりはしないか。さらに言えば、強姦者の理屈「悦くしてやれば最初は強引にしてもOK」みたいな匂いを感じるので、女性向きコンテンツのおまけで語るにはやや問題ではないでしょうか。
 この話には他にも、河東の転機となりそうなポイントがいくつかあって、私は、自殺した友達を助けられなかったいきさつを河東に語った横顔に欲情して唇を奪ったところが答えだと思いました。
しかし河東は元々ハンター気質なだけで、狙った相手を落とすことには熱中するが落とされるのは釈然としないという解釈もあり得る(そして相手の性別は問わない)。そういうことかもしれません。
 残念ながら私には「ローター前後で(濡れ場の)演技を変えた」というのがよく分からなかったので、実質的にはどうでもいいことではありますが。