2007/06/25(月)ドラマCD感想「あしたのき みはここにいない」

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「あしたのきみはここにいない」
高校生と教師の恋愛もの。BLです。
4トラックの、主人公の姉からの解説を聞くまでもなく、教師の主人公への気持ちは聞き手には明白です。例えば「(主人公を)振り払っても振り払っても」といった言葉の選び方にも、どうせ長続きしないのだから関わりすぎないようにしたいが、突き放すのでもなく追い払うのでもなく、傷つけずに遠ざけたいという気持ちが伝わってきます。だから、教師の気持ちを疑ってハラハラさせられるのは語り手でもある主人公だけで、聞き手は安心して聞いていられます。
それにしても豹変してからの教師の台詞がすごい。せっぱつまった余裕のない口調も色気が滲み出ていて良いです。
加えて、このCDの神髄はフリートークにあると個人的に思いました。今回カップル役を演じたお二人は、声優養成所の同期だそうで、ナチュラルに世間話になだれ込んでそのまま歓談してしまっているのが、微笑ましく楽しそうでした。

2007/06/24(日)ドラマCD感想「グレイ・ゾーン」

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「グレイ・ゾーン」#asin: is not allow

続編で3枚もののボーダーラインが良かったので買ってみましたが、結果的にハズレでした。女顔の刑事で生真面目なタイプという主人公・譲は、「ボーダーライン」と共通項も多いのに、悪いけれどこっちは共感できません。冒頭で、私用なのに拳銃を取り出して片岡を追いかけるのも職業倫理的に問題ですし、部屋に連れ込んだ片岡に一服盛って既成事実を作るのも、麻薬捜査中のキャリア警部補とは思えない行動です。(あとで、主人公は医者である兄に騙されていて、催淫剤と思わされていたのはプラシーボであり、それを片岡も知っていたというオチはあるのですが、それは免罪にならないでしょう。)少し前の、勢いで読ませるタイプのBLなのかな……。
見せ場のはずの、敵の前で裏切りを強制されるシーンでも、譲は片岡に本当に麻薬を射たれると思っている描写になっています。こういう場合、相方の策略を察して工作しやすいよう協力するのがセオリーだと思うのですが……。
余談ながら、この場面のトリックがCDを2回聞き直しても分からず、原作を取り寄せて確認もしましたが再読でようやく理解できました……。
とはいえ、収穫が皆無ではなく、たとえば三木さんの由利がこのCDで既に確立していると分かったことと、「ボーダーライン」で感動した音楽が本作でも共通と判明したことは収穫でした。

2007/06/02(土)ドラマCD 「咎狗(とがいぬ)の血」

しばらく、この数ヶ月に聞いたドラマCDの感想を上げます。

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「咎狗の血」vol.1シキ編、vol.2ケイスケ編

性表現のあるBLゲームのドラマCDです。現時点でゲームは未プレイ。キャラクターのフィギュアが出ている人気の高い作品なのは知っていました。このCDも、リリースから時間が経っているのに2種並んでショップで売られている事実こそが評価を表していると思います。
CDだけではストーリーの流れはわかりません。Amazonのレビューでも、わからなくて当然のシナリオであると書かれています。これらのCDの売りは、シキのアキラ・nへの、また、ケイスケのアキラへの、執着と歪んだ愛をモノローグでたっぷり聞けるところだと思います。(しかし、ケイスケの「アキラァ!」と語尾が残る発声は、狙いすぎてむしろギャグに聞こえるのですが……)
シキの緑川さんは低音で格好酔いし、ケイスケの台詞も賛美し続けていると思わせて途中で嗜虐に切り替わるなどよくできています。音楽はおそらくゲームBGMの使い回しなのでしょうが、シーンに合っていて良かった。
特に最後のモノローグと入れ替わりにF-inするテーマ曲が格好いい。そこだけ切り出してMP3プレイヤーに入れて聞いています。

#asin: is not allow,#asin: is not allow

2007/05/30(水)ガンダムSEED DVD8巻(29話~32話)

ペルソナ3と声優が多数かぶっているということでしたので、TSUTAYAで借りてきました。タイトルを見ると2002年の作品なのですね。このログのサブジェクトに巻数を書きましたが、これは主役のシンと幼馴染のアスランが、敵味方として戦った挙句、それぞれの部下(クリス)や戦友(トール)を殺してしまうという回です。第31話め、カガリに責められるアスランの述懐が泣ける。
それにしても、ミリアリアのゆかりは、知ってれば「もしかして…」と思うこともあるだろうけど、ラクスの美鶴は全然見当がつかないな。地味に荒垣の人も出てるし。あと、カガリの人が天田に聞こえてしまったけどクレジットを見たら違った。
それにしても、最近のガンダムはまたすごいことになってるんですね(私はファーストのアムロ、シャアの世代)。子どもはこんなもの見てちゃいけないと思う。もっと単純な、勧善懲悪ものに慣れてからの方が精神の成長のためには安全ではないだろうか。